 |
グループとして存在している訳ではなく、カート・ベッチャーとゲイリー・アッシャーのスタジオ・プロジェクト。カートは1962年にフォーク・グループ゛ゴールド・プライアーズ゛の一員としてデビューし、後にコーラス・アレンジャーとして天才的な才能を見せた人物。ゲイリーは゛ビーチ・ボーイズ゛の初期の作品でブライアンの共作者としてクレジットもされていたプロデューサー、ソングライターである。68年、カートの在籍したグループ゛ボール・ルーム゛とその発展形である゛ミレにウム゛のデモ・テープをゲイリーが聴き、アルバムとして完成させることを提案。スタジオ・ミュージシャンによる演奏やストリングスをかぶせ、新曲も加えて発表した。この作品「Present
Tense」にはヴォーカルにグレン・キャンベル、コーラスにはビーチ・ボーイズのブルース・ジョンストンが参加。唯一「My
World Fell Down」がシングルで全米70位にランキングされただけだが、重なり合う美しいハーモニー、そして極上のドリーミィなメロディー・ライン、ハープシコードやストリングスを用いた繊細なサウンドの佳曲が揃い、カートが同時期に製作していたミレニウムの「Begin」と共にソフト・ロックの名盤となった。69年、2人はキース・オルセンと共にレーベル゛トゥギャザー゛を立ち上げ、セカンド・アルバム「Blue
Marble」を発表するも商業的な成功は得られず会社も失敗。カートはその後幾つかの作品を残しているが87年に43歳の若さで死去。ゲイリーも90年にガンの為に亡くなっている。 |